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「市場→戦略→戦術」たった3ステップ。凡人のマーケティングが劇的に変わる「順番」の話

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「市場→戦略→戦術」たった3ステップ。凡人のマーケティングが劇的に変わる「順番」の話

「マーケティング 勉強法」「集客 うまくいかない」で検索する人は、すでに何らかの行動を起こしている。SNSを更新し、広告を出し、キャッチコピーを練っている。なのに、なぜか成果が出ない。

その原因の多くは、「順番」 にある。

今回、僕はある実践者のツイートを読んで、これまでモヤモヤしていた「マーケティングの正体」が一気にクリアになった。その内容は、MBAで教えるような難解なフレームワークではない。「釣り」 という極限まで噛み砕いた比喩で語られる、驚くほどシンプルな原則だった。

この記事では、そのツイートの核心である 「市場 → 戦略 → 戦術」 という順番の重要性を、自分の言葉でまとめ直す。さらに、僕が以前分析したCody Sanchezの動画「7 Best Businesses to Start For Less Than $1000」の事例を、このフレームワークに当てはめて解説する。これにより、抽象論ではなく「自分のビジネスでどう使うか」まで理解できるはずだ。

第1章:なぜ「順番」がすべてを決めるのか

そのツイートは、こう切り出す。

「世の中によくある〜〜分析みたいなものはあんま役に立ちません。あくまで手段に過ぎず、なんなら偉い人にレポートする用の体裁のためくらいでしかないです」

この一言に、僕は深く共感した。SWOT分析だのPEST分析だの、フレームワークをなぞることに満足して、肝心の「売上」に繋がらない。それは、分析が「目的」になってしまい、「手段」であることを忘れているからだ。

では、何が本質なのか。ツイート主は、こう断言する。

「マーケティングにおいて考えるべきなのは、①市場 → ②戦略 → ③戦術 の順番だけ」

この順番が狂うと、すべてが機能不全に陥る。それを理解するために、彼は「釣り」という完璧な比喩を持ち出す。

目次

第2章:釣りで理解する「市場・戦略・戦術」

① 市場:「どこで、何を釣るのか」

市場とは、「海なのか川なのか」「岸の近くなのか、太平洋のど真ん中なのか」を決めることだ。

どんなに高級な釣り竿(最高の戦術)を持っていても、魚がいない場所では絶対に釣れない。これはビジネスでも全く同じで、「誰に、どんなニーズがあるのか」を最初に定義しない限り、その後の努力はすべて無駄になる。

ここで重要なのは、「市場を創る」という言葉への警鐘だ。彼は「根源的なニーズはもともと存在していて、解決策が時代で変わったものを市場が生まれたと表現しているだけ」と指摘する。Uberは「移動したい」という根源的ニーズを、スマートフォンという新しい解決策で満たしたに過ぎない。市場は常に「潜在的に」存在していたのだ。

② 戦略:「どうやって釣るのか」

戦略とは、「釣り方そのもの」だ。

巨大なマグロを狙うなら「一本釣り」が適している。逆に、イワシのような小魚は「網」でまとめて獲る方が効率的だ。ここで網の目が魚より大きかったら、獲物はすべて逃げていく。

マーケティング戦略とは、顧客のニーズ(魚のサイズや群れ方)に合わせて、「どういう大枠で価値を届けるか」というルールを決めることだ。高単価のコンサルティングなのか、低価格のサブスクリプションなのか。それは、目の前の「魚」の性質によって決まる。

③ 戦術:「どんな餌を使うのか」

戦術とは、「その釣り方をどう実行するか」という最終工程だ。

一本釣りなら、マグロが普段食べているサバを餌にするのが最適解だろう。しかし、ここで多くの人が致命的なミスを犯す。

「どの餌が一番釣れますかねえ…?」

ターゲットの魚も、釣り場も決まっていないのに、餌(戦術)だけを聞いてくる。これが、順番を間違えた典型的な失敗例だ。魚によって食べる餌は違う。市場と戦略が決まっていないのに、戦術だけが独り歩きすることは絶対にない。

第3章:実践例で理解する——「窓掃除の集客代行」を3ステップで分解する

ここまで読んで、「理屈はわかったが、実際どう使うのか」と思った人もいるだろう。そこで、Cody Sanchezが紹介していた 「窓掃除の集客代行」 の事例を、このフレームワークで解剖してみる。

事例:19歳Johnnyの「自分では窓を拭かない窓掃除ビジネス」

Johnnyは19歳で、月収約300万円を稼ぐ窓掃除ビジネスを立ち上げた。ただし、彼は一度も窓を拭いていない。彼の仕事は「集客」だけだ。集めた依頼を、実際に窓を掃除する職人に紹介し、紹介料を得ている。

このビジネスを「市場→戦略→戦術」で分解すると、以下のようになる。

① 市場:「どこで、何を釣るのか」

Johnnyが最初に定義した市場はこれだ。

  • 誰が魚か(ターゲット):一軒家を持つ比較的裕福な住宅所有者。特に、自分で窓掃除をする時間がない共働き世帯高齢者
  • どんなニーズがあるか(魚の性質):「窓は汚れているが、自分で掃除するのは面倒だし危険だ。でも、誰に頼めばいいかわからない」という状態。
  • 魚はどこにいるか(生息地):Googleで「窓掃除 業者 おすすめ」と検索している。あるいはInstagramで地元のハウスクリーニング事例を見ている。

ポイント:Johnnyは「窓掃除を自分でやる」という「戦術」から入らなかった。まず「窓掃除を誰かに頼みたいと思っている人は確実に存在する」という市場の存在を確認したのだ。

② 戦略:「どうやって釣るのか」

市場を定義したJohnnyは、次に「釣り方」を決めた。

  • 魚のサイズ:一匹あたりの単価は約1.5〜7.5万円(一軒家の窓掃除相場)。マグロとまではいかないが、小魚ではない。一匹釣れば十分な収益になる。
  • 選んだ釣り方:「一本釣り」ならぬ「仲介モデル」。自分では釣り竿(清掃道具)を持たず、魚のいる場所(集客チャネル)を押さえ、釣り人(職人)に魚を回す。

なぜこの戦略を選んだのか?

もしJohnnyが「網」戦略、つまり「格安窓掃除チェーン」を選んでいたら、大量の職人雇用と機材投資が必要だった。19歳の彼には無理だ。逆に、自分で「一本釣り」(自分で掃除する)を選んでいたら、彼の時間は週40時間で上限が決まってしまう。

彼は「集客という最も価値のある工程だけを押さえ、労働集約的な清掃作業は外注する」という、自分にとって最も効率的な「釣り方」を選んだのだ。

③ 戦術:「どんな餌を使うのか」

市場と戦略が決まった後、初めて戦術の出番だ。Johnnyの戦術は具体的で、再現性が高い。

  • 餌①:Google広告:高級住宅地の地名と「窓掃除」を組み合わせたキーワードで広告を出稿。広告文は「プロの窓掃除、即日対応可能」とシンプルに。
  • 餌②:Instagramリール:ビフォーアフターがわかる15秒動画を投稿。ハッシュタグは「#〇〇市 ハウスクリーニング」など地域名を徹底。
  • 餌③:ローカルSEO:Googleビジネスプロフィールを最適化し、「〇〇(地域名) 窓掃除」で検索上位を獲得。

ここで重要な順番の確認

もしJohnnyが順番を間違え、最初に「どんな広告文がいいですか?」「Instagramの投稿頻度は?」と戦術だけを考えていたら、彼は今でも月5万円の小遣い稼ぎで終わっていただろう。彼はまず「市場(魚の存在)」を確認し、次に「戦略(仲介モデル)」を選び、最後に「戦術(具体的な集客手法)」を磨いた。だからこそ、19歳で月収300万円に到達できたのだ。

第4章:もう一つの実践例——「定額制デザインサービス」を分解する

Codyが紹介した別の事例、「定額制デザインサービス」も、このフレームワークで見事に説明できる。

事例:Brettの「一人で年商2億円」デザイン会社

Brettは、月額約75万円でグラフィックデザインを「使い放題」で提供するサービス「DesignJoy」を一人で運営し、年商約2億円を達成している。

① 市場

  • 誰が魚か:デザイナーを雇う予算はないが、継続的にバナーやSNS画像が必要な小規模スタートアップ個人事業主
  • どんなニーズがあるか:「デザインは必要だが、毎回見積もりを取り、修正依頼をし、納品を待つというプロセスが面倒で仕方ない」。

② 戦略

  • 選んだ釣り方:「サブスクリプションによる囲い込みモデル」。
  • 特徴的なルール:「無制限に依頼できるが、一度に一つだけ」。このルールにより、Brettは作業負荷をコントロールしながら、顧客には「使い放題」という圧倒的な価値を提供できている。

③ 戦術

  • 餌①:Twitterでの事例発信:自身のビジネスモデルや収益を赤裸々に公開し、興味を持った経営者を引き寄せる。
  • 餌②:30秒で完了するオンボーディング:契約書なし、面談なし、クレジットカード登録のみで即日利用開始。これが「面倒なプロセスを省きたい」という市場ニーズに完璧に合致している。

この事例でも、Brettは「どうやったらデザインが上手くなるか」(戦術)から始めていない。まず「デザイン発注プロセスに不満を持つ人々」という市場を見つけ、その不満を解消する「サブスクリプション」という戦略を選び、最後に「Twitter発信」や「即時オンボーディング」という戦術を磨いたのだ。

第5章:なぜこの考え方は「実践的」で「異質」なのか?

このツイートの内容が、巷のマーケティング論と決定的に違う点は3つある。

1. 「分析」を捨て、「観察」に重きを置いている

通常、マーケティングの教科書は「まず市場分析をせよ」と教える。しかし、その「分析」は往々にして、複雑なフレームワークと専門用語で武装され、実務家を疲弊させる。

このツイートは違う。「魚がいるかどうか、自分の目で見に行け」と言っているに等しい。つまり、実際に顧客が集まる場所(SNS、リアル店舗、コミュニティ)に足を運び、生の会話や行動を「観察」することこそが、最も精度の高い市場調査だと教えているのだ。

2. 「戦術の罠」を明確に言語化している

「これをすれば売れる!」という情報は、99%が戦術の話だ。「Instagramのリールを毎日投稿しろ」「このキャッチコピーが最強だ」。これらはすべて「餌」の話に過ぎない。

このツイートが実践的なのは、「戦術が機能するのは、市場と戦略がハマった後だけ」 と明言している点だ。これにより、読者は「なぜ自分の戦術が空回りしているのか」の根本原因に気づける。原因は餌が悪いのではなく、魚がいない海で釣りをしているからかもしれないのだ。

3. 「順番」というシンプルなフレームワーク

複雑なことを複雑に説明するのは簡単だ。しかし、複雑なことを極限までシンプルに、しかも行動順序まで示すのは、深い理解がなければできない。

このツイートの真価は、マーケティングという曖昧で巨大な概念を、「市場→戦略→戦術」という、誰でも覚えられる「手順」に変換したことだ。これにより、読者は明日からでも「自分のビジネスは今、どの段階でつまずいているのか?」を自己診断できるようになる。

結論:「魚のいない海」から早く出よう

僕自身、このツイートとCodyの事例分析を通じて、過去の失敗の原因がはっきりと分かった。

新しいことを始めるたびに、僕は「どんな餌がいいか」「どんな竿が最新か」ばかりを気にしていた。そして、準備に何ヶ月もかけて、いざ釣りを始めたら一匹も釣れない。それは、そもそも釣り場に魚がいなかったのだ。

この「順番」を覚えておくだけで、無駄な努力は激減する。

  1. 市場:魚はいるのか?(顧客のニーズは実在するか?)
  2. 戦略:その魚に合った獲り方は何か?(一匹か、大量か)
  3. 戦術:最適な餌は何か?(どんな言葉や導線が刺さるか)

Johnnyは「窓掃除を頼みたい人」という魚がいる海を見つけ、Brettは「デザイン発注が面倒な人」という魚がいる川を見つけた。二人とも、その魚に合った釣り方(仲介モデル、サブスクリプション)を選び、最後に最適な餌(Google広告、Twitter発信)を投げた。その結果、一人は19歳で月収300万円、もう一人は一人で年商2億円を達成したのだ。

もし、あなたが今「頑張っているのに成果が出ない」と感じているなら、一度立ち止まって、この順番を思い出してほしい。もしかしたらあなたは、魚のいない砂漠で、世界一の釣り人になろうとしているだけかもしれない。場所を変えれば、あなたのその技術は、きっと報われるはずだ。

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この記事を書いた人

会社を早期退職したフリーランスです。副業はやってみたいけど、どんな副業があるのか?実際に稼げるのか?そんな疑問に答えます。

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