この記事は約8分で読めます。
本文は約4506文字です
コンサルタントの「資料作成の鉄則」が一般常識とズレている件
コンサルタントが公開した上司からの指摘メモが話題に。その内容は一般企業の常識とは大きく異なるものでした。
コンサル転職して1-2ヶ月頃に書いていたメモ(上司からの指摘一覧)が出てきた。笑
— 総合コンサルに入社したねこ (@MOJITOmojo1) July 22, 2025
とにかくこのときが1番しんどかったな… pic.twitter.com/kLtP9h8cpg
- スライドは必ずリード文から書け
- リード文に「下記に示す」「以下の通り…」的な文章を使うな
- リード文の文字数は最初から気にするな。後から添削すればいい
- リード文はリード文だけで内容がわかるくらい具体的に書け
- 黒は使うな。限りなく黒に近いグレーを使え
- ガイドからはみ出すな
- 「ついて」「関して」は安易に使うな
- 精緻さを求められてるわけじゃない。意思決定の材料を求められてると理解しろ
- ○×は全部に色つけるな。主張したいところだけ色つけろ。
- 罫線はグレーにしろ
- 作業はローカルでやれ。本編消えたらどーすんの。
- 仕掛かり中のスライドは第三者が見て今どういう状態かわかるようにしろ。手が回ってないから着手してないのか、意図的に残してるのか等。
- 12pt以下は絶対に使うな
- 最後にスライド全体を通しで見ろ
- オブジェクトは配置を使って揃えろ
- フォーマット踏襲や資料流用するときは、なにを書いてあるか「意味を」ちゃんと理解し、 それを心の中で言語化しろ。
- 読み手を意識し、そもそも読み手が知る由もない単語が使われてないかなどを確認しろ
- 「どうしたらいいですか?」という聞き方は NG。ちゃんと仮説を持っていけ
- 資料を送る際、以下を確認しろ。マネージャ一が作ったからと言って完璧と思い込むな。
→同じ図を流用してる時は、図形のサイズなどが同じになっているか
→ 誤字脱字がないか
→章立ての順番が正しいか
→ ガイドからはみ出していないか - 指摘をする時は修正案もセットで指摘すること
- リード文に「以下の通り」「整理しました」はサマリスライドなど、コンテンツを読んでもらいたいスライドの時は使っていいこともある (あくまで最終手段として理解すること)
- コンテンツ変えたら必ずリード文を見返せ
- 箇条書きに余計な行間・インデントが含まれていないことを確認しろ
- 引いた目で見るために、スライドショー/印刷した状態で最終チェックしろ
- 「わかりました」禁止。全てについて「こういう理解で合ってますか?」と自分の言葉で確認しろ
- 資料作成指示の中で言及されたことは、基本すべて資料に折り込むこと(理解してないと思われる)。もしオリジナリティを出したいなら ver2的な感じで持っていけ。
- リストを整理する時は、必ず対応関係をメモすること。
- 内部整理用の資料ならメモ帳で十分。変にpptとか使うな
- ppt で作る以上は必ずリード文入れろ
- 客に出す資料には時間をかけていいが、客に出さない資料に時間をかけるな。逆にいうと時間かけるなら客に出すレベルの資料にしろ
- 一度言われたことを繰り返すな
- 論理的思考力(目的、とかゴールに対して内容が合っているか)をちゃんと考えろ
- 表の列名の線はいれんな
- RVの際はアジェンダを箇条書きでいいから書いとけ
- xxxについて、という表現は全体的に冗長になりがちなので気をつけろ
- メールはいちいち文面確認しなくていい。こういうこと聞かれてると思うんで、こーゆう内容聞き返そうと思っていますとチャットに投げる程度で良い。
- 声を大きく!
- ページ番号を逐一確認すること
- ただしとかなおを気をつけろ。ただしは特に、前の文節に対して釘を刺す時に使う言葉であり、新規の話題や補足情報を付け足す時はなお が適切。
- レビューって言葉を安易に使うな。すり合わせ/認識合わせという言葉を使え。
- 手離れをよくすることを意識しろ。
- (グラフや表) 数値の合計と部分の数は合っているか確認しろ
- ページ数の表記は合っているか
- 一つのセルが分割されて印刷されていないか
- 積み上げ棒グラフは横にしろ
- 余計な解釈を含めるな
- マルは使うな。チェックにしろ。
- グレーアウトする時はノイズとなるような数値は消せ。
- キャプチャ貼る時はファイル名も追加しろ
- 表は基本番号を付与し、図示できるようにしておけ
一般常識を覆す「コンサル資料作成ルール」
デザイン編
- 「黒は使うな。限りなく黒に近いグレーを使え」
- 一般企業では黒文字が標準だが、コンサル業界では「真っ黒は目立ちすぎて視認性が悪い」という理由で禁止
- 罫線も同様にグレーが基本(広告業界でも共通のルール)
- 「ガイドからはみ出すな」「オブジェクトは配置を使って揃えろ」
- ピクセル単位の精度が要求され、一般企業では許容される多少のずれもNG
- 「12pt以下は絶対に使うな」
- 一般企業では小さな文字で情報を詰め込むこともあるが、コンサルでは可読性最優先
文章表現編
- 「リード文に『下記に示す』『以下の通り』を使うな」
- 一般企業ではよく使われる表現だが、コンサルでは「具体性に欠ける」として忌避
- 「『ついて』『関して』は安易に使うな」
- 「○○について」という表現は「冗長になりがち」という理由で制限
- 「『わかりました』禁止。『こういう理解で合ってますか?』と言い換えろ」
- 一般企業では問題ない受け答えも、コンサルでは「思考停止」とみなされる
作業プロセス編
- 「作業はローカルでやれ。本編消えたらどーすんの」
- 一般企業では共有ドライブで直接編集することも多いが、コンサルではリスク管理が徹底
- 「内部整理用の資料ならメモ帳で十分。変にpptとか使うな」
- 効率化のため、用途に応じてツールを使い分けるのがコンサル流
- 「客に出さない資料に時間をかけるな」
- 一般企業では内部資料もきれいに作りがちだが、コンサルでは「時間対効果」を厳密に計算
なぜこんなに違う?背景にあるコンサル業界の特殊性
- 「資料が一人歩きする」文化
- コンサルの資料はクライアント組織内で回覧され、作成者がいない場面でも使われるため、完全性が要求される
- 「信用」が全てのビジネスモデル
- 1つのミスが「このコンサルは雑だ」という印象につながり、数百万円のプロジェクトを失う可能性も
- 超高速な意思決定を支援するため
- 経営陣が短時間で理解できるよう、情報設計が徹底されている
ネットの反応:賛否両論
「これだけ細かく指導してくれる上司は貴重」(@Ottoman54979861)
「基本のキであることは理解できるが、こういう下地が不要な世の中にならんかね」(@TOSHI_legal)
「コンサルがすごいのってこの密度の資料を作るのがめちゃくちゃ早いってとこ」(@rhythms_yz)
「部下指導でどこまで言うかは本当に悩ましい」(投稿主@MOJITOmojo1)
~世代別の活かし方ガイド~
元コンサルタントが公開した上司からの指摘メモの各世代ごとに活用できるポイントを解説します。
20代:基礎を叩き込む黄金のルールブック
- 「リード文はリード文だけで内容がわかるくらい具体的に書け」
→若手時代にこの訓練をすると、5年後に差がつく。報告書や企画書の質が劇的に向上 - 「『どうしたらいいですか?』という聞き方はNG。仮説を持っていけ」
→上司からの信頼獲得に直結。思考停止型社員からの脱却に最適 - 「資料を送る際、マネージャーが作ったからと言って完璧と思い込むな」
→細部まで気配りできる人材としてのブランド構築に
活用法:このリストをチェックリスト化し、資料作成時に必ず確認。3ヶ月で「できる新人」の評価を獲得可能。
30代:プレゼンのプロフェッショナルへ昇華
- 「精緻さを求められてるわけじゃない。意思決定の材料を求められてると理解しろ」
→管理職予備軍として、資料の「目的思考」を体得 - 「声を大きく!」
→会議での存在感向上。プレゼン時の説得力が段違いに - 「レビューって言葉を安易に使うな。すり合わせ/認識合わせという言葉を使え」
→言葉の選び方でプロフェッショナル度が向上
活用法:部下指導の教材として活用。自分がされてきた指導を言語化することで、管理職スキルを磨ける。
40代:組織全体の生産性向上ツールとして
- 「客に出さない資料に時間をかけるな」
→チームの時間管理の指南針に。無駄な作業を削減 - 「手離れをよくすることを意識しろ」
→属人化した業務を見直すきっかけに - 「論理的思考力(目的、とかゴールに対して内容が合っているか)をちゃんと考えろ」
→部門全体のアウトプット品質向上に活用
活用法:自部門の資料作成基準として採用。新人教育から幹部向け資料まで統一基準を適用可能。
50代以上:次世代への知の継承
- 「一度言われたことを繰り返すな」
→経験豊富なベテランこそ、学び続ける姿勢を示す重要性 - 「指摘をする時は修正案もセットで指摘すること」
→効果的な後輩指導のコツとして伝承 - 「資料は一人歩きする」
→組織の知的資産としての資料の重要性を若手に伝える材料に
活用法:自社の「資料作成ガイドライン」として体系化。退職後のレガシーとして残せる。
世代を超えた普遍的な価値
どの世代にも共通して重要なのは:
- 「読み手を意識し、そもそも読み手が知る由もない単語が使われてないかなどを確認しろ」
→顧客目線の徹底 - 「コンテンツ変えたら必ずリード文を見返せ」
→整合性チェックの習慣化 - 「引いた目で見るために、スライドショー/印刷した状態で最終チェックしろ」
→品質管理の基本
実践者の声
「20代でこのルールを学び、30代でマネージャーとして活用。今は50代ですが、全社研修の教材として使っています」(IT企業・部長)
「製造業ですが、営業部門の資料品質向上に応用。取引先からの評価が明らかに向上しました」(自動車部品メーカー・課長)
コンサル流のノウハウは、各世代のキャリアステージに応じて多様な活用が可能です。自身の立場に合わせてアレンジし、ビジネススキルの向上に役立ててください。
参考:https://togetter.com/li/2579848
